異なる立場の人がそれぞれの強みを補完し合える関係をつくる
まちむら寄り添いファシリテーター って?
まちむら寄り添いファシリテーターは、地域で暮らす住民として、身近な人々の声に耳を傾けながら
地域の課題やこれから必要なことを話し合う対話の場のつくり手です。
“自分のこと、まちのこと”
の身近な聴き役として
人と人のつなぎ役として
地域の話し合いの
進行役として
まちむら寄り添いファシリテーターが
目指していること
地域に暮らす人、関わる人が自分の思いを言葉にし、お互いを理解しあい、つながっていく。そこから始まる動きや活動が持続可能な地域にもつながっていく。
そのような地域の人と実情に寄り添った「対話と共創」を推し進めていきます。
まちむら寄り添いファシリテーターを紹介!
県内各地で活躍するファシリテーターの活動事例をご紹介します
「木曽で暮らす幸せ」の共感者を増やす
竹脇恵美 @木曽郡内
活動紹介を読むキャリアコンサルタントとして
未来を描く場づくり
木村多喜子 @下伊那郡松川町
活動紹介を読むその人の想いを汲み取り、繋げていく
若狭紀美子 @木曽町福島地区
活動紹介を読むここに住みたい、ここに住み続けたい持続可能な千代作り
関口郷子 @飯田市千代
活動紹介を読む地域に寄り添う場づくりプロセス
まちむら寄り添いファシリテーターは、次のようなプロセスを経て、地域の人々が自分の思いをひらき、それを場で共有し、みんなで地域について話し始めます。
そんな対話のある地域の新しい日常を作っています。
1
関心あるテーマを見つける
地域の現状をみて、「こうなったらいいのに」「この課題を考えてみたい」というテーマを
見つける
2
話を聴く
テーマや地域事情に詳しそうな人に、
地域の現状について話を聴いてみる
3
理解を深める
自分なりの仮説を持って、様々な立場の人にも
話を聴き、地域とテーマへの理解を深める
4
テーマを定め、声をかける
話し合いたいテーマを定めて、
話を聴いた人、意見を聞きたい人、
参加してほしい人に声をかける
5
対話の場をひらく
対話の場を開催する。
話し合いを通して相互理解が進み、
仲間ができる。
6
新しい活動&アイデア
新しい動きが始まる
もっと話したいことが見つかる
まちむら寄り添いファシリテーター養成講座の講師を務めてきた3氏に、この取り組みの意義を解説いただきました。
広石 拓司
(ひろいし たくじ)
株式会社エンパブリック代表
日常の会話や会合で話しているけど、地域にどんな課題や可能性を感じているかお互いに知らない。意見が違う人と色々話すと嫌な気分になりそうなので、とりあえず黙っておく。移住者の活動は知っているけど、その人がどんな思いで始めて、なぜ続けているのか、何を目指しているのか、わからない・・・
このような状況にある方も多くいらっしゃるでしょう。これまでの常識ややり方では通用しづらく、多様な価値観が広がり、何が正解なのかもわからない中では、地域でもっとコミュニケーションが必要です。もっといい話し合いができればと感じたら、「お互いの考えを聴きあう対話」を、まちむら寄り添いファシリテーターと始めてみませんか?そして、ご自身もチャレンジしてみませんか?
広石 拓司 プロフィール
「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、地域や組織の人たちが知恵と力を持ち寄る場づくり、仕事づくりに取り組む。社会起業家の育成のほか、対話を通じて地域住民を新たな公共の担い手へと育てるプロジェクトを行政と協働で数多く実施。
書籍「専門家主導から住民主体へ」「ソーシャルプロジェクトを成功に導く12ステップ」。慶應義塾大学総合政策学部等の非常勤講師も務める。 empublic.jp
新 雄太
(しん ゆうた)
東京大学大学院工学系研究科特任助教
わけのわからない造語ですが、正解のないこの時代において、大真面目に大切な存在だと思っています。いろいろな壁にぶつかりながらも手を携えて乗り越えようとするその姿が、地域の希望そのものだと思うからです。けれどもそれは、一人一人の声に耳を澄ますことだけなのかもしれません。そうした場の積み重ねによって、地域のこれまでに敬意が払われ、いまが見えるにようになって、これからを聴き合う、そんな環境が築いていけるのではないでしょうか。
新 雄太 プロフィール
建築設計・意匠、地域運営、空き家活用まちづくり等を専門領域としながら、長野県各地の様々な地域づくり事例に精通し、信州大学在職時には地域課題解決人材育成講座「地域戦略プロフェッショナル・ゼミ」に中心的な存在として携わる。多様な主体が関わるワークショップの開催経験も豊富。
船木 成記
(ふなき しげのり)
一般社団法人つながりのデザイン代表理事
「ファシリテーター」という言葉や人のこと、最近耳にすると思います。でも、どんな方のことかイメージできますか。司会をする人?、寄り合いを仕切る人?、ギクシャクした会議を丸く収める人?。実は、どれも違うのです。まちやむら、集落やコミュニティの希望ある明日のために、地域の皆さんと一緒に、悩んだり、考えたり、時には、勇気づけてくれる人のこと。ファシリテートというのは、英語では「状態をより良くしてゆく」という意味なのです。なかなか先の見えない時代に、大切なのは、信州のまちやむらに寄り添って、地域を前に進めてくれる(ファシリテートしてくれる)人のことなんです。そんな人がたくさん地域に居てくれる長野県をみなさんで作っていきましょう。
船木 成記 プロフィール
株式会社博報堂入社後、ソーシャルマーケティング手法によるビジネス開発業務に従事。その後、尼崎市をはじめ全国のまちづくりやブランディングに多数関わる。現在は、インナーブランディングを地域づくりの基盤として捉え、自身の活動の中核に据えている。2017年~19年長野県参与を務める。
講師3名のメッセージ(21年6月)
長野県が本事業を通して実現したいこと
変化の激しい時代にあって、能動的に知識や技能を身につけようとする主体的な学びが重要であり、また、皆で協働して地域の課題を主体的に解決しようとする力、すなわち自治の力が、地域の向上・発展に必要です。
長野県では、住民主体の地域づくりの取組に寄り添う中間支援の仕組みや活動事例の発信等により、住民の対話と学びを促し、主体的に取り組む地域づくりを促進するため、本講座を実施しています。