長野県主催 まちむら寄り添いファシリテーター養成講座 Vol.8 実践プログラム
信州つながりデザイン・ラボ
場づくり実践者が出会い、学び合い、地域でのデザイン思考を実践するための
2日間のギャザリング型研修+オンライン交流+実践コラボ

地域の声に耳を傾け、つながりを生み出す実践者同士が出会い、学び合い、活動をブラッシュアップする地域活動実践支援プログラムです。
住民視点で参加や協働を考える”デザイン思考”を手がかりに、仲間と共に地域での挑戦を一歩前へ進めてみませんか?
県内各地の共感できる仲間と出会おう!
信州には、身近な暮らしの中で地域の今を見つめ、住民の声に耳を傾け、現場のリアルに向き合い、対話する中から新しいアイデアを生み出し、地域に新しいつながりを生み出す活動を広げている人がたくさんいます。
そのような地域に寄り添うファシリテーターやコーディネーターは、今、地域のつながりが弱まる中で孤立や分断を防ぐためにも欠かせない存在です。
しかし、各現場で頑張る人ほど、日々の活動に追われて忙しく、同じ立場の仲間と出会う機会も少ないのが実情です。そのため「もっと良くしたいのに方法が見つからない」「どうすれば参加者が増えるのか」「どんな活動を始めるといいのか」といった課題や悩みを一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。
今回ご案内するプログラムは、そんなあなたにこそ参加していただきたい、実践者のための学びと交流のプログラムです。今、活動中の方も、次の企画を考えている方やこれから始めようとしている方も、ぜひご参加ください。2日間のギャザリング(集合型の交流と学びの場)型研修を軸に、オンライン交流や実践コラボ体験などを組み合わせることで、共感できる仲間と出会い、経験と知恵を共有し、自分の活動を前に進める具体的なヒントを見つけることができるでしょう!
メインテーマは「地域活動でデザイン思考を活かそう!
プログラムの軸となる2日間のギャザリング型研修では、「デザイン思考を基礎から学び、自分の地域での活動に活かす方法を共に考える」をメインテーマに設けています。
デザイン思考は、住民や関係者の視点から現状を捉えなおし、共感から課題を再定義し、創造的な解決策を地域と共に生み出すための考え方、進め方をまとめたものです。コーディネーターやファシリテーターにとって、地域で人をつなぎ、協働を促す力を大きく高める力となる思考法です。
ギャザリングではデザイン思考の基本的な考え方を学び、「共感→課題定義→発想→試作→検証」というプロセスが今の地域活動でどう活かされているか、実践に活かすには何が大切かを講義、対話、体験を通して学びます。デザイン思考を身に着け使いこなすことができれば、地域で人をつなぎ、協働を促す力を大きく高めることができるでしょう。
あなたの活動を前に進める力に!
さらにギャザリングの前のオンライン交流で県内の多様な実践者のことを知り、当日に備えることができます。ギャザリング当日は、共感でき、どんな活動をする人か知っている人とだからこそ、安心して自分の日々の課題や悩みを共有でき、共に解決策を考えることができ、自分の活動の意味や可能性を再確認しながら活動のレベルアップにつなげることができるでしょう。
また、ギャザリングでの出会いをきっかけに、興味を持った人の現場に訪問する、自分の活動に協力してもらうなどのアフターアクション(実践コラボ体験)を通して、地域と向き合う生きた実践知を高めることもできるでしょう。
地域を良くしたいと願い、日々現場に向き合っている方にぜひ参加していただき、自分の活動を一歩前に進める機会にしていただきたいと考えています。
今回のプログラムは、2日間のギャザリング型研修を中心に、事前のオンライン交流と研修後のアフタープログラムを組み合わせた構成となっています。
- 事前オンライン交流(2025年9月16日(火)オープン予定)
参加者全員がオンラインコミュニティに登録し、自己紹介や活動紹介、関心テーマの共有を行います。交流&学ぶの場に参加する前から、県内各地の活動情報を知ることができることに加え、事前にお互いを知り合うことで研修当日の議論やワークがスムーズにできます。
交流ツールとして、evawatの利用を予定しています。 - ギャザリング(集合型の交流と学びの場)
2025年10月2日(木)、3日(金) それぞれ10:00~17:30 長野県松本市総合庁舎で開催
県内の実践者と出会い、交流することに加えて、実践事例分析ワークショップ、デザイン思考の基礎から実践までを学ぶことによって、自分の活動を住民中心の視点でブラッシュアップできるプログラムです。事例共有やグループワークを通じて、活動や課題の見直しや新しいアイデアの創出を行います。(現状の概要を下記に記載) - アフターアクション
研修で出会った仲間と、関心ある現場に訪問する、自分の活動に協力してもらう、コラボ・イベントを開催するなどのアフターアクションを行うことができます。現場での実践知を体験的に学ぶことにより、次の活動につなげます。 - ふりかえり
2026 年1月25日(日) 14:00~17:00 長野市で開催予定
ギャザリング型研修が現場でどう活かせたか、アフターアクションで学んだことなどを共有し、つながりを深めます。
ギャザリング型研修 概要
現状版(内容は変更になることがあります) 詳細、時間割は近日発表!
【1日目(10/2)】 地域の課題と求められる活動を“デザイン”の視点で捉えなおそう
・【講座】地域に寄り添うファシリテーターに、なぜデザイン思考は大切なのか?
・【パネル交流】参加者の取り組みやアイデアを共有しよう
・【ティーチイン】ファシリテーションの基礎、 共創とは?、 立場の違う人と協働するには?
・【分科会】似たテーマのグループで、地域で起きていることを検証する
・【ケース検討会】実践者は、地域課題の分析から解決策をどうデザインしているのか?
・【ブレーンストーミング】自分の活動に+αの価値を高めるアイデアを出そう!
【2日目(10/3)】 参加・共創を促す場づくりをデザインしよう
・【講義】活動の活性化に、デザインの力をどう活かす?
・【ワーク】参加ー対話ー協働ー共創の流れを活動に取り入れるには?
・【パネル交流】参加者の取り組みやアイデアを共有しよう
・【相談会】講師、実践者との相談テーブル
・【分科会】地域の力を活かす活動の進め方を考える
・【ミニ発表会】デザイン思考を活かした参加・共創を進める地域アクション計画
〇デザイン思考とは?
デザイン思考(Design Thinking)は、もともとデザイナーが新しい製品やサービスをつくるときの発想法を、あらゆる分野で活用できるよう体系化した考え方です。
特徴は、「人を中心に考える」ことと「試しながら形にしていく」ことにあります。
地域づくりに関わる私たちが抱える課題は、多様な人や背景が関わり、正解がひとつではありません。だからこそ、現場の人の声や暮らしぶりを丁寧に理解し、その人たちと一緒に解決策を考え、試し、改善していくプロセスが必要です。デザイン思考は、そのための具体的なステップを提供してくれるのです。
デザイン思考は一般的に、次の5つのステップで進みます。このプロセスは、多様な立場の人が協力しやすい関係をつくることや、参加したくなる魅力的な活動を生み出すことに直結します。
- 共感(Empathize)
住民や関係者の立場に立って観察・傾聴し、表面ではなく背景にある思いや課題を理解する。 - 課題定義(Define)
見えてきた情報を整理し、「誰のために、何を変える課題なのか」を明確にする。 - 発想(Ideate)
さまざまな視点から自由にアイデアを出し、組み合わせ、新しい可能性を広げる。 - 試作(Prototype)
小さく、早く、簡単に形にしてみる(イベント案、活動方法、ツールなど)。 - 検証(Test)
実際に試して反応や効果を確かめ、改善していく。
デザイン思考の発想やプロセスを“場づくり”に組み込むことによって・・・
- 多様な立場・価値観の人に役立つ活動を企画できる
デザイン思考は「ユーザー中心」で物事を考えるため、参加者や住民の立場に立って課題やニーズを把握できる。 - 正解のない課題に対応できる
「地域のつながり、参加・共創の促進」という正解のない解決策に対して、試行錯誤(プロトタイプと改善)しながらより良い活動をつくる手法が身に付く。 - 住民や参加者が主体的に関わる流れができる
「やらされ感」ではなく「一緒につくっている感」が高まる。 - 共創を促進する
住民同士や異分野の人たちがアイデアを出し合い、一緒に形にしていく「共創」の文化づくりを進めることができる。 - 新しい組み合わせや発想が生まれる
既存の枠を超えたプロジェクトや協働関係が生まれる。 - 関係の質が向上する
ポジティブな体験を通して、多様な関係者間の信頼や相互理解が積み重なる。
【実施概要】
主催:長野県
開催期間: 2025年9月16日(オンライン交流開始)~2026年1月25日(ふりかえり)
対象者 長野県内で地域での活動に携わっている人
・まちむら寄り添いファシリテーター養成講座の修了生
・まちづくり、交流、イベント、居場所、起業支援などの活動を行っている方
・コーディネーター、ファシリテーターとして活動している方
・活動を支援する自治体、社協、公民館、市民活動支援センターの職員
・地域おこし協力隊、集落支援員
・コミュニティ運営、地域課題解決に関心あり、活動を始めたい方
全体ナビゲーター

参加費 無料 (会場までの交通費、ギャザリングでの昼食代などはご自身でご負担ください)
〇本プログラムへの参加で得られること
- 実務に直結する知恵が得られる
実践者の工夫や失敗談を学び、自分の現場課題を題材に話し合うことで、すぐに活かせる具体的なヒントを持ち帰れます。 - デザイン思考を理解し、活かせるようになる
共感から課題定義、発想、試作、検証へと進めるプロセスを学び、住民対話や協働づくりなど日々の地域活動に応用できます。 - 仲間とのつながりができる
同じ役割を担う人と出会い、安心して悩みを共有できる環境で、「わかりあえる仲間」と信頼関係を築けます。 - 活動をアップデートし、自信が高まる
新しい実践に触れて活動を見直すきっかけを得るとともに、自分の役割の価値を再確認し、次の一歩に踏み出す意欲が高まります。
【参加登録】
本プログラムに参加を希望する方は、下記の「参加登録」をクリックして表示される「参加登録フォーム」にご記入をお願いします。
参加登録締切 2025年9月24日(水)
参加にあたってご確認ください
・原則として、プログラム全体へのご参加をお願いします。
(10/2、3のギャザリング型研修に一部のみ参加できる場合はご連絡ください)
・登録いただいたメールアドレス、電話番号などは本事業の案内に限って利用します。
・会場までの交通費、ギャザリング型研修での昼食費などはご自身でご負担ください。
・オンライン交流ツール(evawatを予定)に事務局で登録し、ご利用いただきます。
運営開始後は連絡なども原則、交流ツールを利用して行います。
・プログラムは記録のために撮影、録画、一部のネット配信を行います。
写真、録画の一部を本事業のコンテンツとして利用されることをご承諾ください。
・参加者の方には、活動やアイデアの紹介をお願いします。
・本プログラムの中で生まれたアイデアは参加者に共有され、レポートなどに掲載されます。
・プログラムの運営について講師(ナビゲーター)、事務局の案内、指示にご協力ください。
・参加者は立場や活動歴などに違いがありますが、長野県で地域活動に取り組む、志す仲間として
お互いに意見を尊重しあい、ハラスメントと捉えられる言動のないようにご参加ください。
上記をご確認いただいた上で、下記から参加登録をお願いします。
公開講座アーカイブ動画 配信中
いま、持続可能な地域づくりには「対話」が求められています。
「違い」が孤立や分断とならないように、考えの違う人の声にも耳を傾け、様々な思いの人と共に考える「対話」の力を改めて考えてみませんか?
本講座では、地域の現場に寄り添い、多彩な場づくりを進めてきた「長野県まちむら寄り添いファシリテーター」の4人の実践にふれながら、地域の人とつながりの力を活かす、これからの地域づくりを考えます。
開催日:2025年8月8日(金)18:30~20:30 @オンライン
アーカイブ動画の視聴申込はこちらから
お問合せ先
問い合わせフォームはこちら
〈主催〉長野県 長野県企画振興部地域振興課(担当:家村)
TEL:026-235-7021 Mail: katsuryoku@pref.nagano.lg.jp
〈運営事務局〉株式会社エンパブリック(担当:片山)
TEL:03-6303-3195 Mail: nagano-mm@empublic.jp