2022年2月27日(日)15:00-17:30@zoomにて、まちむら寄り添いファシリテーター養成講座2021連続講座成果報告会を行いました。
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《開催概要》
開催日 2022年2月27日(日)15:00-17:30
参加者: 受講生24名、一般申込30名
講師・アドバイザー:広石拓司((株)エンパブリック代表)
船木成記(一般社団法人つながりのデザイン代表理事・元長野県参与)
新雄太(東京大学大学院工学系研究科特任助教)
事務局:長野県地域振興課、(株)エンパブリック
成果報告会の概要
成果報告会では、半年間の実践を終えた各チームの成果発表やそれらの経験から「私たちは何を学ぶことができるのか?」「これから長野にどんな場を広げていくことができるのか?」というテーマについて一般参加者の皆様も交えて意見交換を行いました。
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チームの活動発表
チーム活動発表では、全7チームがそれぞれ行ったワークショップの紹介や、そこで学んだこと、気づいたことの共有を行いました。
参加者はzoomのチャットやSlidoを使いながら、質問や感想を書き込みました。
各チームからは、本番の様子だけではなく地域への現状や思い・ワークショップに至るまでに行った準備の話など、それぞれのチームで試行錯誤しながらワークショップを作り込んでいく過程が紹介されました。
各チームの成果報告発表は、特設ページフロント「地域ワークショップのテーマ紹介」からもご覧いただけます!
商店街を思いっきり楽しむには?
商店街を思いっきり楽しむには?チームでは、地域の小学生から大人まで幅広い年齢の参加者と一緒に、「どんな商店街になったら良いか」ということをみんなで想像するワークショップを行いました!
ワークショップ実施にあたって、小学生を対象に事前アンケートを行ったり、会場の空気作りにこだわったり、本番までの準備を丁寧に行ったというふりかえりが印象的でした。
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ここに住みたい・住み続けたい地域を作るには?
ここに住みたい・住み続けたいチームでは、
地域をこれから作っていく世代を中心に飯田千代について考えるワークショップを行いました。
つながりの濃い地域のなかで場づくりを行う際に、参加者への声がけや丁寧な関係づくりをすることが
大切になってくると改めて気づかされる発表でした。
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集う人がワクワクする場とは?
集う人がワクワクする場とは?チームでは、
町会・自治会などの場がなぜ楽しくないんだろう?という疑問をもとに
集まる人がワクワクできる・できない場の違いや条件を話してみるワークショップを行いました。
ワークショップの最後には、話し合った場の条件を巻物風にまとめて発表するなど、
地域でワクワクできる場をつくるための創意工夫がふりかえられました。
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長野の強みを生かし課題を補うデジタル活用とは?
デジタル活用のチームでは、高齢者がオンラインの楽しさや可能性を実感するための場として
阿南町新野と諏訪のリアルな2会場をオンラインで繋ぐワークショップを開催しました。
ハイブリッド開催と聴くと、とてもハードルが高いように見えてしまいますが、
準備の仕方やリアルとオンラインの使い分けをデザインすることで、
今回のようなワークショップができるということが大きな発見でした。
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住民同士のコミュニケーションが活性化するには?
住民同士のコミュニケーションが活性化するには?チームでは、
「おすそわけ」というまさに地域ならではのコミュニケーションにテーマを定め、
参加者と一緒にコミュニケーションの形や地域でのつながりについて考えるワークショップを行いました。
チームメンバーの活動する地域が異なることから、メンバーそれぞれが会場を用意し
4つの会場をオンラインで繋ぎながらワークショップを行いました。
参加者の様子を見てワークショップの進め方を調整するなど、
柔軟に場をつくっていくことの大切さをふりかえりました。
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コロナの経験を次の地域づくりに活かすには?
コロナの経験チームでは、コロナ禍で自分が考えたこと思ったことなど自分の思いを話し、
聴き合うワークショップをオンラインで行いました。
話を聞くとは?と言う疑問からチーム内でインタビューを練習したり、
本番前にプレワークショップを開いたり、まず自分達で体験してみる!ことを大切にし、
チームでとことん話し合いをしたことがワークショップの質向上にもつながったとふりかえりました。
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地域で助け合いを進めるための受援力とは?
受援力のチームでは、気軽に助けてが言えるようになる地域になるにはという問題意識からスタートし、
自分が助けてと言える時と言えない時、その違いとは?を考えるワークショップを実施しました。
メンバーそれぞれの経験を話し、みんな企画をまとめていくことの難しさを感じながら
試行錯誤してワークショップを進めるプロセスをふりかえりました。
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「受講生の学びをどうやって次に活かすか?」考えてみよう
後半では全体で、前半のチーム発表を経て改めて今後の学びにつながっていくようなポイントについて触れていきました。
初対面同士で地域もバラバラだったメンバーたちがどのように一つのチームとなり、地域でワークショップを行っていったのか。そんな受講生の皆様の経験のエピソードを共有しました。
【チームワークショップのテーマが決まったポイントは?】
◎ メンバーで一緒に打ち合わせしていく中で、最初は自分のチームテーマで何をすれば良いかイメージが湧かなかったが、なんでも言い合って話し合いを深めていくうちに「この状態がワクワクなのではないか?」という話題になりアイデアが出てきた。(集う人がワクワクする場とは?チーム)
◎ リーダー自身の問題意識からスタートはしたが、話し合う中で「そもそも地域に住民同士のコミュニケーションって必要か?」という本質的な問いについて考えるようになった。
そこで、「おすそわけ」がコミュニケーションとして地域で共有できるテーマなのではという話になった。
(住民同士のコミュニケーションを活性化するには?チーム)
「地域を超えてチームを作る意味って?」
◎ 今回は商店街に関わる人だけではなく、外部の視点もほしいと思っていた。だからこそ、むしろ地域や商店街にあまり関わったことのないメンバーがいる意味があった。(商店街を思いっきり楽しむには?チーム)
◎最初は別地域の問題にどう関わって良いかと思っていたが、だんだん共通点が見えてきた。一つの地域をモデル的にやってみることで、自分の地域での活かし方も見えてきた。
◎外の人からの視点で地域がこう見えている、ということがわかると新しい視点が手に入る。地域と関わる接点が増える。
(ここに住みたい・すみ続けたい地域を作るには?チーム)
「リアルとオンラインをハイブリッドするときのコツは?」
◎ 3,4回くらいオンラインでリハーサルを行った。チームだけではなく、社協やセンターなど外部の知恵や知見を頼ったりもした。
◎自分の仕事の中での経験を活かして、パソコンを複数持って行ったり、広めの会場を取ったりした。
(長野の強みを活かして、弱みを補うデジタル活用とは?チーム)
「ワークショップ後のフォローアップでどうやるの?」
◎ ワークショップで出てきたコメントを全部メモして、後ほど名前つきでまとめて参加者に返した。
◎ワークショップが終わったら終わりなのではなく、地域との関わりの第1歩という形でのワークショップ
(ここに住みたい・住み続けたいチーム)
今年度のまちむら寄り添いファシリテーター養成講座では、これらの場づくりの経験から生まれたノウハウを「場づくりヒント集」としてまとめました。
これから場づくりに挑戦してみたい方、改めて場づくりで大切なことってなんだっけ?とふりかえってみたい方、さまざまな方にご覧いただけるものになれば幸いです。
場づくりヒント集はこちらからご覧いただけます。
講師・アドバイザーより
船木成記先生より
・ワークショップは単発的に行ってそこで答えを出すものではなく、このような場をさまざまな場所で繰り返すことで「地域が前に進みそう」という実感を積み上げていくための一つの形。
・今回は、テーマや内容など活動内容だけではなく、ワークショップという手法を擬似体験してみたことが重要だった。このような体感知を得たことがゴールではなく、皆さんの次のステップになってほしい。
新雄太先生より
・自分とは関係なかったはずの地域に対して、ワークショップが終わった後、気にかけてしまう・ファンになっているという肌触りが持てているということが今回のワークショップの成果だと思う。
・アンケートなど、地域の声を拾ったりデータを拾うことで、自分達が見えていなかった現場が見えてくるようになる。ただ、そこで見えたものだけで判断せず、対話をしていくことが大事。
恩返しというように、地域の声を拾って。対話して、そこでの声をまた地域へ返すという循環が続いていくと良い。
連続講座2021も最終回を迎えました。
ほとんどのチームが全員初対面、地域、年齢、所属もバラバラだったところからスタートしたものの、丁寧に対話を積み重ねながら一つのチームとして活動することができました。 また、受講生からは「今回の経験を自分の地元でも活かしたい」という声や「もっとこのメンバーで続けてワークショップをやっていきたい」という声も出てきており、受講生の皆さんそれぞれの最初のステップとしてこの講座が役に立てたのだと実感しました。 また、今回の貴重な経験を長野県の中で場づくりをしたいと考える方々に届くような形にできるよう受講生の皆様と一緒に「場づくりヒント集」を作成しました! 皆様の目に触れる瞬間が楽しみです。