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地域での対話と共創を活性化するために「探究したい問い」の紹介

実践プログラムでは、長野県内各地でファシリテーター、コーディネーターとして活動する方が、地域でのそれぞれの実践経験を持ち寄りながら、「寄り添う対話 ✖ 新時代への共創 」のより効果的な進め方を共に考えていきます。
今回、10/14 のワークショップで、10月~2月に次の4つの”探究したい問い”を設定しました。いずれも地域づくりの現場から生まれた問いであり、実践プログラム参加者だけでなく、ファシリテーターや地域づくりに取り組む方のご意見をいただきながら考えていきたいと思います。

<各ページでは、それぞれの問いの背景と探究活動のプロセスを紹介しています>


< 探究したい問い >


① 木(一人ひとりの思い・幸せ)も見て森(まちの課題・幸せ)も見るには、どうしたらいいだろう?

地域での対話やまちづくりワークショップへの参加者が少ないと、「地域の人は、まちづくりに関心がないんじゃないか」と考えてしまいがちです。ただ、個別に話を聴くと色々な思いや考えを話してくれる人も多くいます。まちづくり活動では一人ひとりに向き合うことが大切ですが、ただ個別に話を聴き、それぞれのニーズ全てに個別対応することは難しいですし、個別対応するだけでは解決できない地域課題もあります。
個人、当事者の声」と「地域づくりの視点」の両方に配慮し、どちらの良いところも活かした活動を進めるにはどうしたらいいだろう? 「木を見て森を見ず」とも「森を見て木を見ず」とも違う「木(個々人の思い・幸せ)も森(まちの課題・幸せ)も見て、両方をバランスよく考える」というのは、理屈としてわかるのですが、さて、どう現場で実践していけばいいのか?一緒に探究しませんか?


対話やワークショップへの参加に感じるハードルとは? ~「居酒屋以上ワークショップ未満」の間には何がある?

地域づくりへの参加を促し、協力を進めるには対話やワークショップが効果的だという認識は広がってきており、地域で行いたい人も増えています。ただ、多くの場で、参加者が増えずに苦労しています。気軽な参加を促すならば、ワークショップよりも飲み会だというイメージもあり、実際のところ飲み会では自分の考えていること、周りのこと、地域のことを話すことが少なからずあります。飲み会に比べて、対話やワークショップへの参加は、まだまだハードルを高く感じる人が多いようです。
日常で感じる思いや課題を飲み会などで愚痴やボヤを話すだけでは十分ではないと思いながら、対話やワークショップに参加するまでには至らない「居酒屋以上ワークショップ未満」について考えることを通して、対話やワークショップへの参加に感じるハードルについて探究していきませんか?


③ ファシリテーターに必要な自己理解とは?

地域には多種多様な立場、状況、課題、価値観の人がいることから、地域でのファシリテーターは、相手に丁寧に接しようとすればするほど、実に様々な感情や価値観、思惑と向き合うことになります。また、ファシリテーターが場を進めようとしても、参加者の思わぬ反応から思うように進めることができないこともあります。
地域の人に寄り添うファシリテーターには、地域の人の思いや気持ちを大切にするだけでなく、自分自身の気持ちや思いにも向き合い、しっかり受けとめることも大切ではないでしょうか。それが相手への理解や共感を深めることにもつながるでしょう。
地域で寄り添う対話を進めるには、ファシリテーターが自分自身の考えや思い、感情にどのように向き合っていけばいいのか。ファシリテーターに必要な自己理解とは?について探究していきませんか?


④ ファシリテーターは「承認と共感」を関わる人にどう届けるか

地域での対話やファシリテーションが人と人との「つながり」を生み出すには、「一人ひとりが自分を開き、他者の存在を受け容れる」というプロセスが大切になります。参加者が安心して自分を開くには、「否定しない」などのルール設定も大切ですが、それ以上にファシリテーターがその人を大切に思い、発言や考えに共感していることを伝え、参加者も「自分が承認・共感されている」と実感できることが必要でしょう。そのように「承認や共感」を届けるにはどうしたらいいのでしょうか?地域や対象者、状況によってどうしたら効果的にできるのでしょうか
ファシリテーターは「承認や共感」を関わる人にどう届けるか?を一緒に探究してみませんか?