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まちむら対話と共創チャレンジ2023 実践プログラム 探究テーマ

木(一人ひとりの思い・幸せ)も見て 森(まちの課題・幸せ)も見るには、どうしたらいいだろう?

<背景>

まちづくり活動では「参加者を集めるのが難しい」という壁によくぶつかります。これからの地域に必要なこと、地域の困りごとに寄り添ったテーマを設定して、チラシやメッセージも工夫し、SNSも使って、頑張って広報しているのに参加者は思ったように人が集まらない。周りからは「どの会合でも意欲的な同じような人が集まっている」と言われたりもしてしまう。
そんな時、「地域の人は、まちづくりに関心がないんじゃないか」と考え、まちづくりの課題として「無関心」という言葉を使ってしまいがちです。

しかし、今回の実践プログラム参加者が「地域の人の無関心どうするか?」について話し合う中で、「地域の人は無関心と思ってしまいがちだが、それは本当なのか?」という問いが出てきました。まちづくりのワークショップに参加者していない人も、個別に話すと日常の暮らしや仕事で感じる色々な課題の話が出てきます。子育てや介護、商店街、農林業など当事者の方からはそれぞれの自分自身や自分の周囲のコミュニティでの問題意識を持っています。一人ひとりは”自分の問題意識”があり、「もっとこうなったらいいのに」という思いをそれぞれの視点で持っている。
このように考えていくと、実は多くの方は”地域に無関心”ではないが、行政やまちづくり活動者が”無関心層”と一括りにしてしまっていないだろうか。まちづくり活動を行う時には、もっと一人ひとりに向き合うことが大切だろう。ただし、個別に話を聴き、それぞれのニーズ全てに個別対応することは難しいし、個別対応するだけでは解決できない地域課題もあるのではないか。地域の構造的な課題の解決や未来へのビジョンの実現には、地域の人の多くの参加も大切になってくる。

<探究したい問い>

このような問題意識から、地域と未来に向かって対話と共創を進めるための探究テーマとして、「個人、当事者の声」と「地域づくりの視点」の両方に配慮し、どちらの良いところも活かした活動を進めるにはどうしたらいいだろう?が浮かび上がってきました。
個人だけを見ると「木を見て森を見ず」に、地域だけを考えると「森を見て木を見ず」となってしまいます。「木(個々人の思い・幸せ)も森(まちの課題・幸せ)も見て、両方をバランスよく考える」というのは、理屈としてわかるし、そうなのですが、さて、どう現場で実践していけばいいのか?

参加者それぞれの現場での経験、出来事を持ち寄り、行政や市民、地方議員など異なる立場や視点を持つメンバーでそれぞれからどう見えるのか、どこにギャップがあるのか、を考えよう。そして「木も森も見るまちむら寄り添いファシリテーター」と自信を持って言えるようになるには何が大切か、探究していこうと考えています。


<探究のプロセス>

23年10年14日 探究グループがスタートしました。



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