公開講座2021を開催しました!

2021年8月1日(日)14:00-16:30@zoomにて、今年度のまちむら寄り添いファシリテーター養成講座2021公開講座を行いました。
当日参加、アーカイブ動画視聴を合わせて約90名の皆様がお申し込みくださいました。
今年は、3名の講師からの講義に加え、地域で活動する皆様から応募いただいた「対話テーマ」をもとに行うグループ対話など、盛りだくさんな内容になりました。

公開講座当日の様子

《開催概要》
開催日 2021年8月1日(日)14:00-16:30
参加者:当日参加44名,アーカイブ申し込み22名
パネリスト:広石拓司((株)エンパブリック代表)
      船木成記(一般社団法人つながりのデザイン代表理事・元長野県参与)
      新雄太(東京大学大学院工学系研究科特任助教)
事務局:長野県地域振興課、(株)エンパブリック

船木成記
(一般社団法人つながりのデザイン代表理事・元長野県参与)さん
「今こそ信州に受け継がれる「学び」のDNAを呼び起こそう!」

様々な都道府県に関わってきて、信州を見てみると丁寧に問いを立てたり、周りの人と一緒に協力していく姿勢が信州のアイデンティティなのではないかと感じた。今は対話の中で人々が語り合うということが難しくなっているが、信州にはそうではない部分がまだ残っている。そんな姿を見える化していくことが大事。
また、大切にしているのは「人は物語を生きる動物」という考え方。一人一人の物語がが束になっているのがコミュニティであり、人々や土地の持つ歴史をリスペクトして「学びと自治」の心を持ち、信州で共に暮らしていくことは、まさに信州の先人たちの姿である。
それらを対話や場づくりを通して学んでみてほしい。

新雄太
(東京大学大学院工学系研究科特任助教)さん
「可能になったことと必要とされたことは何か」

現在、県内で土地利用やまちの資源活用、地域コミュニティ等に関する5つのプロジェクトを行っている。
大切なことは、現場で動きながら、データなどから地域の全体像を見ていくこと。
そして、コロナ禍で起きたことを整理してみると、人や社会の動きだけでなく「繋がる場」「暮らす場」「働く場」「振る舞う場」にたくさんの特徴が見られる。また、市民が自らデジタル技術を活用し社会のシステムをつくっていく動きも見られるようになった。
ここで改めて、これまで町や村で人々が行ってきた暮らしを振り返り、デジタル技術などを使いながらこれから生活に必要なものをどのように自分たちでつくっていくかを問い直すことができたら良い。
そして、そんなまちむらに寄り添い、人々の声を聴くファシリテーターが地域に根ざしていくと良いと思う。

広石拓司((株)エンパブリック代表)
「ワークショップを地域づくりに活かそう!」

都心で地域づくりを行いながら人の繋がりについて考えてみると、自分には見えていない小さな繋がりがたくさんある。そして、わざわざ口にしなくとも、それぞれが感じていることや問題意識を持っている人もたくさんいる。
そこで、コロナという社会状況の中で改めて繋がりについて考えてみると、やはり必要なのは「対話の場」と「話を聞くこと」。
地域も人の心も変化していくことを前提に、一つの答えを求めるのではなく、それぞれが自分の状況を言葉にする、それを聴きあう、そして共に考えることで、これからに向き合うエネルギーが生まれる。
そこでの対話もただ意見をぶつけるのではなく、一人ひとりが「違う」ことを理解し、文脈を理解しようとすることが大事になってくる。
そのように人々が想いを言葉にし、動き出せるように支えるファシリテーターが地域に生まれ出てほしい。

「地域で分かちあいたいテーマ」で行うグループ対話

今回は、「地域で分かち合いたいテーマ」として地域で活動する皆さんから提供いただいたテーマ&講師陣からのおすすめテーマ合わせて7つのお題をもとにグループ対話を行いました。
それぞれのテーマが地域に住む方々の心の奥にあるような思いや問題意識を捉えており、とても話がいのある時間だったと思います。

対話テーマの紹介


地域の助け合いが進むには?
~なぜ「人に迷惑をかけちゃいけない」と思うんだろう~

誰かを助けたい!と思っている人はたくさんいる一方で、
自分が困ったときに誰かに助けを求めるのは難しいもの。
その背景にある「他人に迷惑をかけちゃいけない」という
気持ちがなぜ生まれるのか、みんながお互いに助け合える地域を作るにはどうしたら良いのか、一緒に考えてみませんか?



「ここに住みたい」と思える地域をどうやって作るか?
~地域のビジョンをみんなで描いてみよう~

「地域の魅力発信」で自分たちの住んでいる場所に魅力を感じてくれる人、特にそんな若者を増やしたいという思いは様々な地域で共通しています。そこで、まずは地域に関わる若い世代とともに改めて地域の魅力を共有し、これから私たちが住みたいと思える地域を描いていきながら、ありたい地域の未来を想像してみませんか?


住民同士でのコミュニケーションを活性化するには?
~地域にある自然をひらき、どう活かしていくのか~

山林は長野県の約8割を占めており、地域の中でもっとも身近にある自然資源です。​しかし活用方法が多様な一方、管理の視点から自由に使うことが難しい現状にあります。​そこで、地域の「自然」「山」を活かして地域のつながりづくりをどう進めていくのか。​
地域の大切な資源だからこそ、地域に住むみんなで考えてみませんか?



集う人がワクワクできる場とは?
~地域に関わってみたいと思える活動ってなんだろう~

地域活動をしたいと思える人がだんだん少なくなってきているという課題を抱えている地域は多いのではないでしょうか?
義務的に行うものではなく、住民同士のつながりを生んだり、居場所になったり、地域の人がワクワクして楽しめるようなものだったら良いですよね!​そこで、地域の若者を中心に「集う人がワクワクできる場のあり方」を考えてみませんか?


商店街を思いっきり楽しむには?
~人の繋がりの拠点となる商店街の姿について考えよう~

近年、地域が抱える課題として人口減少や高齢化に並ぶものとして「商店街・繁華街の衰退」があげられています。商店街はつい物を売り買いするだけの場所と見られてしまいますが、様々な人の出会いや繋がりを生み出す場所でもあります。​
そこで、今一度商店街の意味を捉え直し、商店街の魅力や楽しさを分かち合ってみませんか?


コロナの経験を、次の地域づくりに生かすには?

新型コロナウイルスの感染拡大は地域活動の休止等、地域のつながりを大きく揺るがしました。その一方で、従来無かった発想が生まれたり、地域の新しい可能性が見えてきたり、
ポジティブな変化も起きたのではないでしょうか?​
この経験を、今後変わり続ける地域を
生きていく上でのヒントとするには、どうしたらいいでしょうか。​
コロナ禍で地域に起こった変化を振り返り、そこで感じたことや活動の工夫を分かち合い、次の地域づくりに生かしていくために必要なことは何か地域で考えてみませんか?



長野の強みを活かし、課題を補うデジタル活用とは?

昨年から注目を集めるキーワード
「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」。​
長野県にとっても、地域の距離を超えたオンライン交流、高齢化・過疎化に対応するための地域モビリティ、気候変動対策、循環型社会、農業の高付加価値化など、地域の課題を新しい技術と組み合わせ、使いこなすことができれば、地域の暮らしはもっと豊かになっていくのではないでしょうか?​
長野でオンラインやデジタル技術、データをどう活用できるのか、それによって地域の可能性がどう広がっていくのか、

みんなで考えてみませんか?

 
 みんなで地域をつくっていくこと

今回は、信州の人々が昔から持っている信念や文化、そんな人たちの暮らしのあり方などを振り返りながら、現代でその信念や生活の学びをどう活かしていくことができるのかという話がありました。
人々が寄り添いあって、みんなで学んで、自分たちの暮らしをつくっていくことができる信州は、めまぐるしく変化していく社会の状況に耐えるための地域の理想の姿なのではないでしょうか?
そんな様々な地域のモデルたりうる可能性を持つ長野だからこそ、現代のデジタル技術を活用して新しい地域をつくっていく姿勢や、人々の心の奥にある思いを丁寧に拾い「場」で人々をつなげるファシリテーター・コーディネーター的なあり方を考えていきたいと思いました。

また、後半では地域をめぐる7つのテーマで対話を行いました。
それぞれのテーマは、テーマ提供者の皆さんがそれぞれ地域の中で活動する中で感じていることであり、参加者の皆様もその思いや問題意識に共感できる部分が多かったのではないでしょうか?
また、アンケートでは「話し足りない!」という声もいただき、じっくりそれぞれのテーマについて知ったり、自分たちは何ができるのか考えてみたいという気持ちが感じられました。

そこで、今期の連続講座ではこの7つのテーマをもとにチームを組み、実際に地域でワークショップを行うことを目指します。
すでに活動しているからはこれから自分の活動をさらにレベルアップさせるための経験値として、初めて参加される方は地域で「場」を作るという実践体験から学びを深めていただければと思っています!

皆さんの思いを形にしていく過程に事務局も全力で伴走します!
もしご興味がありましたら ↓ のご案内をチェックしてみてください♪

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《連続講座お申し込みはこちらから!》
今年もまちむら寄り添いファシリテーター養成講座では、連続講座を行います。
公開講座で取り扱った7つのテーマでチームを編成し、そのテーマを基にした「地域ワークショップ」を行います。
また、本連続講座では、皆様の地域実践に加え、講師のアドバイスがもらえる振り返り会を行うことで、実践と振り返りを交互に行う経験学習を大切にしています。

★自分と同じような課題意識を持つ人たちと同じテーマで活動してみたい!
★興味があるけど自分だけでは挑戦できなかったテーマにチャレンジしてみたい!
★「場づくり」を実践で学んでいきたい!
という方々はぜひ連続講座にご参加ください!

※8/22(日)にて連続講座受講希望の方むけ説明会も行います。
受講したいが不安が残るという方はぜひ下記「連続講座お申し込み」から一緒にお申し込みください。