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多分野のコーディネーター交流会を開催しました!

2021年7月26日(月)16:00-17:30@zoomにて、今年度のまちむら寄り添いファシリテーター養成講座2021修了生ミーティングを開催いたしました。
県内各地でコーディネーターやファシリテーターを担う皆様が集い、親睦を深める会となりました。

コーディネーター交流会当日の様子

《開催概要》
開催日 2021年7月26日(月)16:00-17:30
参加者:23名
パネリスト:広石拓司((株)エンパブリック)
      木下巨一(生涯学習推進センター所長)
      戸田千登美(長寿社会開発センター主任・シニア活動推進コーディネーター)
      徳永雄大(長野県社会福祉協議会)
事務局:長野県地域振興課、(株)エンパブリック

パネリストからのお話

広石拓司((株式会社エンパブリック)

地域の状況がどんどん変わっていく中、人の思いや活動にもそれぞれ変化が起きている。
そこで、地域で起きているポジティブな変化に目を向けて、改めて自分ができること・やりたいことは何かという問いかけが必要であり、そんな今の自分の思いや考えを聴き合い、分かち合うための対話の場づくりがとても大切になってくる。

木下巨一(生涯学習推進センター所長)さん

振り返れば、自分は公民館主事をはじめとしてこれまで地域のコーディネーター役を担ってきた。
その経験から、以下7つのことが大切であることがわかった。
自分は受け手であるという意識
受け身ということではなく、住民の思いをつなぐ役目という自覚
相手の話を聴く
③相手の言葉の背景を考えながら聴く
④ただ一方的に聴くのではなく、相手が伝えたいであろうことを言葉にして返しながら、やりとりを行う
⑤同じ人でも時期や場所によって話す言葉が変わることを知る
⑥(色んな人の言葉を受け止められるようになるには)様々な立場の人たちと対話して引き出しを増やす
⑦断言するのではなく、問いかける

戸田千登美(長寿社会開発センター主任・シニア活動推進コーディネーター)さん

社協やボランティアのコーディネーターを行なった経験で大切だと思ったことは、
①人には力があると信じること
②どんな人でもその人なりの強みがあると思うこと
この根底には「答えは住民が持っている」という考えがある。

また、組織に所属するコーディネーターとして大切なのは、フットワークが軽く、新しいものを吸収する「出島」となること。そのようにして、地域にある営みの中に価値を見出していく存在になってほしい

徳永雄大(長野県社会福祉協議会)さん

社会福祉協議会で養成講座を行っている地域福祉コーディネーターは、制度のスキマを埋め地域での助け合いを支える存在。
また、ファシリテーションだけではなく、地域をつなぎ、守る役割を担っている。
また、住民の中でもコロナをきっかけにして改めて地域を守っていきたいという思いや、みんなで地域に必要なものは何かということを考える動きが生まれてきた。大事にしたい居場所やつながりを守りたいという、自発的な思いからはじまった活動は続いていくと実感した

コーディネーター交流会

本交流会は、県内のコーディネーターが知り合い、連携するためのきっかけを作ることが目的です。
そこで、参加者の皆さんと一緒に「地域でこんなテーマを対話や連携を進めたい」というテーマで、それぞれ関心のあることや自分の活動のキーワードなどを書き出しました。
コロナとの向き合い方、オンラインの活用、世代間交流、シニアの活動、子供・若者・女性の地域参画、コーディネートとはなにか、などとても幅広いテーマが並びました。

参加者の皆さんが書き出した関心テーマ

次に、ブレイクアウトルームに分かれて、自分が書いたテーマの共有や活動の情報・意見交換を行いました。
関心分野の近い方が集まったグループでは、そのテーマについて活動内容を聴きあったり、悩み事を抱えている方がいたチームではアドバイスや自分の経験を共有するなど、それぞれのグループでコーディネーターという立場を生かした様々な交流をされていたようでした。
また、カメラやマイクを使うことが難しいという方々も、チャットを利用しながら積極的に交流をされていました。

参加者の声

◎新しい出会いは、刺激的です。 違う視点からの質問を頂くと、発想の幅が広がるなと思いました。
◎完璧な正解はない。 話を聞き、対話していく中で、お互いを認め合い、答えを紡いでいく必要があると感じました。答えがないことばかりで、日々苦悩しているので、答えのない道を走っている人達とお話出来るのは嬉しかったです。
◎コロナ禍だからこそ、地域活動が淘汰され、自主的なものは残る傾向にある。
 地域課題に取り組む方には、頭の柔らかい方が多い、と思った。
 コロナ禍による断絶が逆に人と関わることの大切さを再認識させたかなの意見に賛同した。 
 MTG中にあった付箋が貼れる機能は、とても良かった。
◎久しぶりにまちづくりの研修に参加せていただき、とても刺激になりました。お恥ずかしいことに、社協さんが地域の支えになっていることを初めて知りました。
◎コロナで活動が止まった団体と「話してみる」ことを機会にして、地域の活動を広げる。 
話す中で、小さな成功例や”あるもの”を見つけ、一緒にできることを見つける。

自治をとりもどすということ

パネリストの方々や参加者の皆様のお話を聞いていると、「自分の住んでいる地域や人が本当に好きだ」という気持ちがよく伝わってきます。地域課題の解決策としての住民自治やつながりづくりではなく「自分たちが住みたいと思える場所は自分たちで作ろう」という思いが住民自治や地域のつながりの根底にあり、それが本来の「自治」の姿だということを改めて感じました。
そんな中で、住民同士がアクションを起こしやすくなったり、必要な情報が手に届くようになったり、新しいアイデアに触れて自分たちの活動をよりよくできるようサポートするコーディネーター・ファシリテーターは、これからの地域でより大切になってくるということが鮮明にイメージできました。

また、まちむら寄り添いファシリテーター養成講座として、新ファシリテーターを地域に増やしていくことに加えて、既存のファシリテーターやコーディネーター達がつながり、協力して様々な地域で助け合えるような関係づくりを行っていきたいと思います。

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今年度のまちむら寄り添いファシリテーター養成講座では、各地で活動する方々から「今年みんなで一緒にやってみたい」活動テーマを募集し、チームで実践していく連続講座を行います。
様々な立場のファシリテーターやコーディネーターと一緒に地域で場づくりを行なってみたい!という方は、
ぜひ8/1(日)の連続講座へご参加ください!

○お申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/fms/c80fef43228953 
※当日参加だけでなく、アーカイブ動画配信の受付も行なっております。
※定員制限がございます。お早めにお申し込みください。