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行政として、持続可能な地域のためのプラットフォームを創る 

野澤隆生さん

辰野町産業振興課商工振興係   養成講座:第1期修了生

活動フィールド:長野県上伊那郡辰野町 

養成講座に参加を決めたきっかけ・理由は?

 事業を実施するうえで、持続可能な地域づくりの難しさを感じてきました。 

能動的な地域住民や移住者や関係人や民間などが主体とならなければ、持続可能な地域づくりは難しいと思っております。 

地域住民等の主体がやる気で始めて、行政は協働して事業を実施しますが、最終的には、「行政の事業に協力しているだけ」などと、当初の話と乖離してしまい、結局行政が主体にならないと、事業を継続することが難しいケースもあります。 

能動的な地域住民等が主体となり、持続可能な地域づくりをするために、本講座を受講し、地域が主体となる契機「対話を通じた学びの場づくり」を行えるようになりたいと思ったためです。 

講座での活動内容、そこから学んだことは?

 存続問題のある全校児童数10名の川島小学校。 

川島小学校や自然豊かな川島区が良くて移住した方々や、地元区等が主体となり、行政とともに川島小学校存続について対話する必要がありました。 

お互い地域についての考えをシェアする機会がなかったとの事で、それぞれの立場にたっての考え方・意見が共有されたのが今回の大きな地域の変化であると考えます。 

地元の若者に関しては当たり前すぎるくらい当たり前、この地域に住む意味を今回初めて考えてもらう良いきっかけになったと思います。 

対話から生まれた、「住む目的が違う」という言葉が移住者、地元若者、長老、それぞれの立場で響いたのではないかと推測します。 

まちむら寄り添いファシリテーターとして担いたい役割は?

 ファシリテーターとして、地域住民が自分達の地域課題を対話によって解決していけるような土壌を醸成できる存在であったり、決して答えを出すのではなく対話の中から生まれる様により添い、見守る存在でありたいと思います。 

能動的な地域住民や移住者や関係人や民間などが主体となり行政は協働し、行政、地域、民間などそれぞれの強みを生かしあい、よりよい地域を共創したいと思っております。 

今、地域で進めたいことは?

 人口減少と高齢化により、公共私それぞれのくらしを支える機能が低下し、自治体は、経営資源の節約により、従来の方法や水準で公共サービスを維持することは困難になります。自治体は「サービス・プロバイダー(福祉などの公共サービスを提供する側)」から「プラットフォーム・ビルダー」になる必要があります。

辰野町は、蛍舞う豊かな自然環境、まちから里山が近いコンパクト感、ヒトコトモノのネットワーク、空き家等の豊かな余白などの資源があります。そういった辰野町の魅力に惹かれ、様々なジャンルの能動的に面白いことをやりたいプレーヤーが集まってきています。 

地域の持続可能にするため、今後も引き続き関係人口を増やすとともに、共に地域を創る共創人口/パートナー(企業)を増やし、プラットフォームを創っていきます。 

プロフィール

2001年、辰野町役場に入庁。

地域を持続可能にしていく民間プレイヤーを発掘し、プレイヤー同士が有機的に結びつき、社会的事業を創出する支援までを一貫して行う「まちづくりのカタリスト」。

100人を超えるまちづくりプレイヤーエコシステムの醸成を実現。官民連携ワーケーション受け入れチーム「たつのワークトリップ」を立ち上げ。

地域を持続可能にするために企業と新たなモデルを共創していく共創型ワーケーションを推進。