2023年8月22日に、これまでのまちむら寄り添いファシリテーター養成講座の修了生の方々にお集まりいただき、今年のまちむら寄り添いファシリテーターのプログラムについての意見交換会を開催しました。
1期~5期の受講生のみなさんと、講師の広石拓司さん、船木成記さん、新雄太さんにもご参加頂き、各人の近況報告をしつつ、受講生同士でどんなネットワークができたらいいのかといった意見交換をしました。
近況報告では、今年に入って様々な地域活動が始まってきていることがわかりました。また、講座後も知り合った人に声をかけあったりしている、日頃の活動でも新しい地域に関わるとその地域の修了生と出会うことがあるという声もありました。
そのような修了生同士のつながりや連携について、どのように進めていけばいいか、後半では話し合いました。
参加した方からは「期が違うと知らない人が多いため、ファシリテーター同士でお互いの活動を紹介し合い、どんな人がいるかをまず知りたい」という意見がありました。また令和2年~5年がオンラインでの講座、交流会であったことから、対面で話すような機会を増やしたいという声も多くありました。
対面で交流する良さとして、名刺交換など相互の連絡先を交換できること、食事をしながらざっくばらんに雑談できるのもいいという意見がありました。
長野県はとても広いので集まるのも大変そうに思いますが、「会いたい人がいるなら会いに行く!」「その地域のことを知れるのは貴重な機会なので、距離を越えていく意味がある」という声もいただきました。
また、ファシリテーター同士で交流するだけでなく、まちむら寄り添いファシリテーターが活動している地域に実際に行き、その地域の方々と交流しながら、地域の方々が変化していくことが感じられる体験の場があるといいという意見もありました。自分たちの地域でない地域の地域課題に関わることで、その経験を自分たちの地域に持ち帰ることができます。
地域を訪問し、活動に関わる人と話すことは、参加する人の学びだけでなく、受け入れる地域の人にとってもネットワークを広げ、新しい視点が持ち込まれる良い機会となります。これまでの講座でも地域のフィールドワークをしたことが地域の人にとって良い刺激になったと感じている方もいました。
まちむら寄り添いファシリテーター同士がつながることの価値については、下記のような意見がありました。
- 他地区のファシリテーターの活動を知ることで、自分の地域で気づいていなかったことを知るきっかけになる。また、他の地域に関心を持つきっかけにもなっている。
- 地域課題は地域を越えて共通しているものがある。自分の地域の課題を各地のファシリテーターが知っているリソースとつなげることで新しい解決策にもつながる。また、そうした課題やリソースを見出した経験を共有し合えたらいい。
- 修了生には多様な分野で活動している方がいるので、地域での認知症への対応など新しい社会課題に関する知識、体験や話し合い方などを伝え合うことができる。自分のしていることが他の地域でも行ってもらえたら嬉しい。
- 自分の地域で対話の場を開催しようとしても、ファシリテーションをできる人があまりいないので、修了生の方に来てもらえるとありがたい。
そして、「日々それぞれの活動をしているので、今日みたいに戻ってこれる場が時々あると嬉しい」「今日のようにみんなで一緒に考えていくようなプロセスが面白いので、企画会議なども開催したい」という声も。
まちむら寄り添いファシリテーター養成講座には、多様な地域、テーマ、立場の方が参加してきており、同じことを学んだ講座参加者同士がつながることには大きな可能性があることを改めて感じる交流会となりました。
令和5年度の「まちむら対話と共創チャレンジ2023」では、各地域でファシリテーターとして活動している方が改めて「対話と共創」について考え、実践方法を協力して考えていくプログラムを予定しています。
修了生が共に考えることを通してつながっていく機会にもなると考えていますので、修了生の方もご自身の活動を一歩先に進め、ネットワークを広げる機会として、ぜひご参加ください。
詳細・申込はこちらから https://nagano-machimura.net/kouza2023open