まちむら寄り添いファシリテーター ・フィールドスタディ@駒ヶ根
子どもと大人の良い関係を作るファシリテーションを子どもを真ん中に大人が集う活動から学ぼう
子どもを支援する活動や多世代交流の場づくりに取り組む人が増えています。しかし、参加者や運営協力者を集めるのに苦労している活動も多くあります。そのような活動をしていると、つい「子どものために」「高齢者のために」と力が入って、「しなきゃいけない」気持ちに自分自身が追われてしまいがちです。しかし大切なのは「支援するー支援される」ではなく、子どもも、高齢者も、関わる大人もそれぞれが場を楽しめていることではないでしょうか。そのような一人ひとりが活き活きでき、良い関係ができる場をファシリテーションするとはどういうことなのか、現場を体験しながら考えてみませんか?
親と子学び・育ちの会
まねきneko
「親と子学び・育ちの会 まねきneko」は、もともと特性をもつ子どもたちとその親が安心して過ごせるための場づくりからスタートした活動団体ですが、いまでは障がいの有無に関係なく子どもたちの遊び場やお母さんたちの気晴らしの場など、多世代に向けた様々な交流の場づくりを行なっています。
さらに、最近では地域の学生のチャレンジの応援や、活動立ち上げのサポートなど、さらに活動の幅を多様にしています。
活動当初は、活動に対する熱意やリーダーとしての責任感から、一人で抱え込んでしまうこともあったという北澤さんですが、感染症拡大を受けて活動の意味を改めて考えました。
そして、子どもたちがイキイキと過ごすためには、自分自身も何かにチャレンジをしていたり、それを周りの人に応援してもらった経験をしていること大人がたくさんいることが大切であると気づきました。
さらに、地域におけるファシリテーターの役割として、チャレンジしたい人を自分自身が支援することだけではなく、サポートを通して地域の大人や子どもの良い関係づくりをすることが、これからの地域の中で子どもにとって安心できる場所を作り続けることにも繋がると考えて、活動をおこなっています。
北澤さんが活動を通してなぜそのようなファシリテーションが大切だと気づいたのか、実際に関わるチームメンバーや場に参加している人はどのような思いで関わっているのか、そして大人と子どもの良い関係を作るファシリテーションのポイントはなにか。
子どもを対象にした活動をしている方だけでなく、住民の思いを形にするサポートを行っている方にとっても、地域の中でよい場や良い関係が続いていくためのファシリテーションのヒントを得られることでしょう。
【参考】
フィールドスタディの学びをナビゲート、伴走するコーディネーターを紹介します。(プロフィールは下段に掲載)
フィールドコーディネーター(FC)
北澤孝代さん
子どもを真ん中にして大人が集うような場づくりを考えてきました。
自分のファシリテーションのポイントを次の世代に引き継げるような形になったらうれしいです。
ラーニングファシリテーター(LF)
渡邉さや
ファシリテーター養成講座に参加いただいた時から、北澤さんの熱量と面倒見の良さがいい距離で地域の方々と結びついたらいいなと考えていました。
実際の現場で、地域の人たちからみてそのファシリテーションがどう見えているのか、深く聞いてみたいとおもいます。
1)まねきnekoの活動・北澤さんの背景を知ろう
まねきnekoが普段活動を行っている「アルパ駒ヶ根」で、北澤さんと一緒に活動を立ち上げた方から活動が生まれた経緯、活動に参加している高校生から参加の思い、北澤さんから活動を行う中でかんがえていることなどをインタビューします。
2)11月企画「映画を見る会」の打ち合わせ参加
まねきnekoでは、11月に映画を見る会を行います。様々な思いを持ったメンバーの声をどのように聞き、1つの企画をファシリテーションしているのかオンラインで見学します。
3)運営メンバーへのインタビュー・活動現場の見学とふりかえり
映画を見る会の現場見学とふりかえりに加え、まねきnekoの活動に参加しているメンバーの皆さんから参加の思いや、北澤さんとの関わり方、生まれた変化についてグループインタビューを行います。
またこれまで聞いたインタビューも含めて、外部の目でファシリテーションのポイントを分析します。
12月には、インタビューさせていただいたみなさんに学びをお返しする中間報告会を実施します。
4)駒ヶ根での学びを自分の地域にも伝えよう
地域の中で大人と子どものどのようなかかわり方を作っていくことが大切なのか、そのために必要なファシリテーションのポイントは?など、フィールドスタディで考えたことを自分の地域に持ち帰り発表します。さらに、それを自分の地域で広げていくためにはどうしたらいいのか、対話を行います。
- 子どもがイキイキと過ごせる場づくり・地域づくりに取り組みたい人
- 場の運営者に限らず、地域の大人たちが子どもと良い関係で関わっていくための関係づくりを実践したい方
- 多様な考えを持ったチームメンバーをまとめ、共に協力しながら活動していくための団体運営について考えたい方
*地域の活動仲間と一緒に参加いただくのもお勧めです!
2024年9月~2025年2月
長野県駒ケ根町
24年8月時点。活動状況により変更になる場合があります
8/25(日) 13:00 公開講座にて、フィールドスタディの説明
9/18(水)19:30 フィールドスタディ全体キックオフ会
オンライン開催 4フィールド全体で集まります。
9/28(土)10:00~17:00 @駒ヶ根市 まねきnekoの活動・北澤さんの背景を知ろう
チーム・ビルディング、活動現場の見学などを行った後に、北澤さんと団体立ち上げにかかわった方、今活動に参加している高校生、北澤さん自身のインタビューを行います。
10月~11月 運営メンバーへのインタビュー・活動現場の見学とふりかえり
運営メンバーへのグループインタビュー、「映画を見る会」の本番見学・実施後のふりかえりインタビューを行います。
それらで聞いた声を分析し、ファシリテーターのポイント分析を行います。
12月 駒ヶ根での学びをお返しする会の実施
駒ヶ根で学んだことを駒ヶ根の地域のみなさんにお返しする会を開催します。
1/18(土)10:30~16:30(対面開催)全体中間ふりかえり会
4つのフィールドでの経験を持ち寄り、学びを共有します。また、自分の地域に伝えることを考えます。
1~2月 自分の地域での「学びを分かち合う会」の準備
自分の地域で学びを誰と分かち合いたいか、どう伝えるか考え、準備をします。
3/1(土) 午後 各地域での「学びを分かち合う会」開催
各地域でフィールドスタディの「学びを分かち合う会」を開催。それを全県でつなぎ、気づきの全体での共有も行います。
*基本的には全日程の参加を想定していますが、事前に決まっている日程に既に予定が入っていて日時が難しい場合などは事務局までご相談ください。
*参加いただく方の活動時間として、9月~2月の期間、1か月あたり2~3回8時間程度の活動・打合せ・講座参加・作業などを想定しています。
参加方法
必ず公開講座(8/25開催)への参加(もしくはアーカイブ動画の視聴)後、「参加にあたっての確認事項」をご確認いただいた上で「フィールドスタディ参加登録フォーム」からお申込みください。
プログラム参加費:無料
締切: 24年9月16日(月)
参加にあたっての確認事項
上記を確認した上で、下記のボタンから参加登録フォームにて参加登録をお願いします。
フィールド・コーディネーター(FC)
北澤孝代 学び・育ちの会まねきneko代表
「子どもを真ん中に」駒ケ根市子育てサークルや駒ヶ根文化サークル協会に加盟し、特性のある子どもを持つお母さんたちの気楽に集まれる「居場所」と誰でも参加でき共に成長する「学びの場づくり」の活動をしています。
ラーニング・コーディネーター(LC)
渡邉さや 株式会社エンパブリック
ソーシャル・プロジェクト・ファシリテーターとして、関わる人の声を聞き、地域の現状に寄り添い、住民参加で課題解決を進めるための場づくり・伴走支援を担当。
令和6年能登半島地震の災害支援の経験を経て、さらに地域に「ファシリテーター」を広げるために奔走中。
【お問合せ先】
主催:長野県 企画振興部 地域振興課(担当:帯刀)
TEL:026-235-7021 Mail:katsuryoku@pref.nagano.lg.jp
運営事務局:株式会社エンパブリック(担当:渡邉)
TEL:03-6303-3195 Mail:nagano-mm@empublic.jp
*講座、プログラムに関するお問い合せは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。