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サイクルツーリズムを活用した

大北地域の活性化 

中沢一貴さん

長野県北アルプス地域振興局  養成講座:第2期修了生

活動フィールド:長野県内

養成講座に参加を決めたきっかけ・理由は?

 以前、長野市内の地区の役員をしていたときに、役員の高齢化と担い手不足という地域が抱える課題に初めて直面しました。当時は何もできずに役員の任期が終了し、もやもやした気持ちだけが残りました。 

そうした時に、この養成講座のことを知り、仕事以外でも地域に飛び出し、ファシリテーターのスキルを活用して地域の課題解決のお手伝いをしたいと思い、参加いたしました。 

講座での活動内容、そこから学んだことは?

 講座では、私を含め4名のグループで小布施町の羽場地区で活動を行いました。活動は地域を知ることから始め、地区のお祭りにも参加させていただきながら、住民の方々の声を聴かせていただきました。 

 その後、区長さんを始め地区の代表者の方々を交えた意見交換会を行い、「地区で世代間の交流や地域のことを語り合う場が必要」という共通の声に対し、グループとして何かできないか考え、世代を超え、地域のことを語り合う場づくりを立ち上げる支援をさせていただきました。私達の活動後も地域のことを語り合う会が住民主催で開催されたという嬉しいお話もお聞きしております。 

 講座を通じてファシリテーターとしての技術を習得できただけでなく、地域の課題解決に貢献できたことが嬉しかったです。身近にある地域の課題を解決する糸口になるのは、ファシリテーターなのかもしれないと感じました。 

まちむら寄り添いファシリテーターとして担いたい役割は?

 養成講座受講後、松川町役場のまちづくり業務に携わらせていただいたほか、長野県主催の-コロナ後の未来を語り合う-信州これから会議のファシリテーターを努めさせていただきました。養成講座で培った技術や経験が、地域と地元の高校生を結び付ける活動や県民の皆様の御意見をお聞きする場でとても役に立ちました。 

 地域にファシリテーターがいることにより、地域と人を結びつけることができるだけでなく、住民や地域で活動している方など地域の声を行政へ届けることにもつながります。 

 ファシリテーターとして今後も地域や私達の暮らしをより良いものに変えていく役割を担っていきたいです。 

今、地域で進めたいことは?

 近年、自転車で名所や観光地を巡るサイクルツーリズムが脚光を浴びています。現在、勤務している大北地域には北アルプス地域サイクリングモデルコースがあり、北アルプスの雄大な風景を眺めながらのんびり楽しむコースから上級者向けの山岳コースがあるとても魅力的なコースとなっています。

 最近の観光は体験型が人気であり、サイクルツーリズムに大北地域の暮らしや歴史、文化を体験できる要素を加えた新たな観光で地域の活性化できないか思案しながら、モデルコースのPRに参加するなどPR活動に協力しています。

 ファシリテーターとしての活動はまだありませんが、サイクルツーリズムを活用した地域振興にファシリテーターとして活躍できる場があればと願っております。 

プロフィール

長野県職員。地域に飛び出し、地域の課題解決に向けたお手伝いを実践中。